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大須賀淳
2023.7.12 12:25その他ニュース

「人気」で比べる「五箇条の御誓文」と「教育勅語」

明治天皇により発せられた「五箇条の御誓文」と「教育勅語

 

いずれも「精神性」について書かれたものですが、現代において両者の「人気」とでも言うべきものには、実は大きな開きがあります。

 

ちょっと、わかりやすい方法で調べてみましょう。下記はGoogleで「五箇条の御誓文」と検索した結果。ヒット数は約11万3000件 です。

 

一方、「教育勅語」の検索結果は約94万5000件

 

また、Amazonにて「五箇条の御誓文」で検索した結果がこちら。

 

一方、「教育勅語」は、話にならないぐらい多くの書籍がヒットします!

 

「教育勅語」で比較的トップの方に表示されるものをみると…うーん、なるほど(^^;)

 

この状況を仔細に分析すると、色々と興味深いものが見えてきそうです。そちらは次回の記事で行いますので、まずは「予習」として、下記に挙げる両者の現代語訳(どちらも明治神宮のサイトに掲載のもの)を読んで、皆さん自身が各々に何を感じるか、確かめてみてください

 

 

「五箇條の御誓文」意訳(口語文)
https://www.meijijingu.or.jp/about/3-3.php より引用)

 

一、 広く人材を集めて会議を開き議論を行い、大切なことはすべて公正な意見によって決めましょう。

一、 身分の上下を問わず、心を一つにして積極的に国を治め整えましょう。

一、 文官や武官はいうまでもなく一般の国民も、それぞれ自分の職責を果たし、各自の志すところを達成できるように、人々に希望を失わせないことが肝要です。

一、 これまでの悪い習慣をすてて、何ごとも普遍的な道理に基づいて行いましょう。

一、 知識を世界に求めて天皇を中心とするうるわしい国柄や伝統を大切にして、大いに国を発展させましょう。

これより、わが国は未だかつてない大変革を行おうとするにあたり、私はみずから天地の神々や祖先に誓い、重大な決意のもとに国政に関するこの基本方針を定め、国民の生活を安定させる大道を確立しようとしているところです。皆さんもこの趣旨に基づいて心を合わせて努力して下さい。

教育勅語の口語文訳
https://www.meijijingu.or.jp/about/3-4.php より引用)

国民の皆さん、私たちの祖先は、国を建て初めた時から、道義道徳を大切にする、という大きな理想を掲げてきました。そして全国民が、国家と家庭のために心を合わせて力を尽くし、今日に至るまで美事な成果をあげてくることができたのは、わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、またわが国の教育の基づくところも、ここにあるのだと思います。

 

国民の皆さん、あなたを生み育ててくださった両親に、「お父さんお母さん、ありがとう」と、感謝しましょう。

兄弟のいる人は、「一緒にしっかりやろうよ」と、仲良く励ましあいましょう。

縁あって結ばれた夫婦は、「二人で助けあっていこう」と、いつまでも協力しあいましょう。

学校などで交わりをもつ友達とは、「お互い、わかってるよね」と、信じあえるようになりましょう。

また、もし間違ったことを言ったり行った時は、すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」と自ら反省して、謙虚にやりなおしましょう。

どんなことでも自分ひとりではできないのですから、いつも思いやりの心をもって「みんなにやさしくします」と、博愛の輪を広げましょう。

誰でも自分の能力と人格を高めるために学業や鍛錬をするのですから、「進んで勉強し努力します」という意気込みで、知徳を磨きましょう。

さらに、一人前の実力を養ったら、それを活かせる職業に就き、「喜んでお手伝いします」という気持ちで公=世のため人のため働きましょう。

ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を尊重し、「約束は必ず守ります」と心に誓って、ルールに従いましょう。

もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、愛する祖国や同胞を守るために、それぞれの立場で「勇気を出してがんばります」と覚悟を決め、力を尽くしましょう。

いま述べたようなことは、善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、その実践に努めるならば、皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた日本的な美徳を継承することにもなりましょう。

 

このような日本人の歩むべき道は、わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、日本の伝統ですから、いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、守り通しましょう。この伝統的な人の道は、昔も今も変わることのない、また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。

そこで、私自身も、国民の皆さんと一緒に、これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、ここで皆さんに「まず、自分でやってみます」と明言することにより、その実践に努めて手本を示したいと思います。

大須賀淳

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